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モノ、形の時代から、心の時代に入っています。
このコロナ危機で、世の中が大きく変わる、

日本には素敵な「和の心」があります、利他の心で、奉仕の心で対応すること、
すると、周り回って自分に返ってくるのです、求めるのでなく自然となんです。
調和・協調・感謝・報恩です。

このブログの講師の方々の生き方が、それを感じさせてくれます。




成長の限界、欲望の資本主義 その2



『成長の限界』報告を基盤とする
持続可能な社会形成への貢献


概 要 デニス・メドウズ
1942 年 6 月 7 日生まれ(79歳)
ニューハンプシャー大学システム政策学 名誉教授インタラクティブラーニング研究所 代表
私たち人類にとって、かけがえのない存在である地球は、同時に限りある存在です。その地球上で人類が存続してい
くために実現しなければならない課題が「持続可能な社会」の実現だといえます。そして、今から 30 年以上も前に、
このことを科学的な分析により訴えたのがデニス・メドウズ博士を中心した研究グループでした。1972 年に発表
され世界に衝撃を与えた報告書『成長の限界』は、現在でも私たち人類の進む道を照らし続けています。


化石資源の枯渇や地球温暖化問題を抱えている現
在、人々は、地球はもはや無限の大地ではなく、限
りある存在であることを理解しています。そして、
持続可能な社会を築くための、国際的な取り組みも
始まっています。


今から 37 年前、世界が第二次世界大戦後の成長
期にあるさなか、この問題に警告を発していたのが、
当時マサチューセッツ工科大学スローン経営学校の
准教授であったデニス・メドウズ博士を中心とする
研究チームでした。


メドウズ博士らは、ローマクラブの依頼を受け、
「このまま人類が成長を続けていった場合、地球の
未来はどうなるのか」について、最新の経済学とシ
ミュレーションモデルを駆使して分析。1972 年に
ローマクラブからその報告書『成長の限界』が発表
されました。


「資源・環境・土地などは地球物理容量に一定の
制約がある。人口と経済の拡大を放置すれば、人類
は危機的な状況に陥る。これを抑制するためには、
できるだけ人口と経済のゼロ成長を実現しなければ
いけない」という報告書のメッセージは、経済活動
の拡大を続けてきた世界に大きな衝撃を与えまし
た。現在と比べ、はるかに成長志向の強い時代。報
告書への反発も少なからずありました。


しかし、1973 年と 1978 年に 2 度起こったオイル
ショック、急ピッチに進んだ世界人口の拡大、地球
温暖化問題など、世界はメドウズ博士らが予測した
とおりに進んできました。現在の地球環境問題への
世界的な取り組みにも、『成長の限界』のメッセー
ジが大きく生かされています。


ローマクラブは、イタリアのオリベッティ社の副
社長であったアウレリオ・ペッチェイ博士が、資源、
人口、軍拡、環境破壊などの全地球的な問題に対処
するため、1968 年に発足した国際人の集まりです。
過去しばしば研究報告を発表していますが、その第
1回がメドウズ博士らによる『成長の限界』でした。
ローマクラブは「人類の危機に関するプロジェク
ト」を立ち上げ、メドウズ博士に調査研究を依頼。
メドウズ博士は、研究主査として故ドネラ夫人や若
手研究者とともに研究チームを発足しました。そこ
で、取り組んだのはシステム・ダイナミクスの手法
を用いて、全地球規模の経済活動をコンピュータ・
モデル化し、地球の将来を約 100 年間にわたってシ
ミュレーションするということでした。


報告書では、幾何級数的に増大を続ける 5 つの要
素。つまり、人口、食糧消費、工業化、環境汚染、
天然資源消費を重要な要素としていくつかの近未来
シナリオを描き出しました。そして、当時のまま成
長を続けることは物理的制約により不可能であるこ
とを示したのです。に、工業化による経済成長と
世界人口が「正の増幅効果」をもたらし、環境汚染、
天然資源の枯渇、飢餓などの負の側面を拡大。やが
て世界システムは破局を迎えるというメカニズムは
世界の人々に衝撃を与えました。


いわば当時の科学データを総動員して構成した世
界モデルを元に描き出した「地球危機レポート」で
あり、世界がその検証に乗り出しました。日本でも、
ローマクラブ東京事務所が開設され、日本研究チー
ムが発足しています。


しかし、世界モデルの検証より早く世界情勢は動
き出していたともいえます。報告からわずか 1 年後
の 1973 年 10 月、第 4 次中東戦争の勃発により世界
はオイルショックに見舞われました。国内の消費者
物価指数で 1974 年は 23% 上昇し「狂乱物価」とい
う造語まで生まれました。


そして、同時に浮上したのが地球環境問題です。
農地の砂漠化、酸性雨による森林破壊などをきっか
けに自然科学分野による地球環境の分析が進み、人
類の経済活動が地球温暖化をもたらす可能性が指摘
されました。1988 年には「気候変動に関する政府間
パネル」(IPCC)が設立され、現在に至るまで科学
的評価が継続的に行われています。


こうしたなか、メドウズ博士らは『成長の限界』
の検証作業にも取り組んできました。20 年後の
1992 年に第 2 作『限界を超えて 生きるための選択
を発表。この間に蓄積されたデータを新たに盛り込
み、地球は既に扶養力の限界を超えてしまったこと
を示しました。ここでもメドウズ博士らは新たに 14
のシナリオを提示、「持続可能な社会」へと舵を
と訴えました。そして、2004 年に発表されたのが
『成長の限界 人類の選択』です。ここでも 10 年間
のデータが新たに付け加えられました。例えば、世
界の 54 カ国で 1990 年より GDP が減少しているこ
とや、2000 年の時点で地球の扶養力を 20%オーバー
していることなどが示されました。 


この『成長の限界』に基盤をおくメドウズ博士は、
37 年間終始一貫して持続可能な社会形成への努力を
訴え続けており、報告書には、必ず「持続可能な社会」
への処方箋が加えられています。『成長の限界』
末尾には「政治家、政策立案者、科学者たちが、人
類の未来システムの危機と希望について、国際的に
討議を重ねていくことがあれば、人類は希望を失う
ことはない」と結んでいます。このメッセージこそ、
メドウズ博士とローマクラブが残した最大の財産と
いえるでしょう。


重みを増す37年前の警告
常に検証を続ける
財団法人国際科学技術財団は科学と技術の進歩と人類の平和と繁栄への貢献を称える日本国際賞
(Japan Prize) をニューハンプシャー大学システム政策学名誉教授デニス・メドウズ博士(66 歳)とミシ
ガン大学医学部放射線医学教授デビット・クール博士(79 歳)の米国人 2 氏に贈ることを決定しました。
2009 年度の日本国際賞の授賞対象分野は「自然と共生する持続可能な技術社会形成」と「医学・工学
の融合における疾患への技術の展開」の 2 分野で、前者から選ばれたメドウズ博士は『成長の限界』報
告を基盤とする持続可能な社会形成への貢献が認められました。また、後者で受賞したクール博士は
「PET 画像診断装置の父」として知られ、核医学における断層イメージングで多大な貢献を果たしました。
受賞者決定に当たっては、世界各国から推挙を受けた多数の候補者の中から財団に設けられた日本国
際賞審査委員会が審査し、2 氏が選ばれました。


世界モデルで100年後の地球を予測
1965
1968 ローマクラブ設立会合開催
1970 ローマクラブ設立
1972 『成長の限界』発表
国連環境計画(UNEP)設立
1973 第1次オイルショック
1975
1978 第2次オイルショック
1979 長距離越境大気汚染条約調印
1980
1985 「ヘルシンキ議定書」の議決
1988 「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC)設立
1990 IPCC第1次評価報告書承認
1992 『成長の限界ー限界を超えて』発表
1992 「環境と開発に関する国際連合会議(リオ・サミ)」開催
1997 「京都議定書」の議決
2000
2002 「持続可能な開発に関する世界首脳会議」開催
2004 『成長の限界ー人類の選択』発表
2007 IPCC第4次評価報告書承認


デニス・メドウズ氏他、三名の方々は、人類に大いなる変化を予測したという偉大な功績

を残しながらも、権力の座にある人々を変えることに成功していない、欧米の政治家には

影響を与えていない、しかし、今度は三度目の警鐘、それも自然界とウィルスからの警告、

地球人として一人一人が感じて行動、意識の高い個人がもっと増えることで世界を変えて

いくしか道はありません。


先日、10月2日、久しぶりに晴天の天気、予報もずっと一日雨の予報はなかったのですが、

夕方ごろ、川崎、横浜と突然のゲリラ豪雨、そういう時代になったことを感じました。対応は

簡単ではないのですが、だからこそ、一人一人が感じて行動です。


このブログに出会った方々、是非、真摯に考え行動して下さい。宜しくお願い致します。

草の根運動を意識して、是非、家族で友人・知人で是非話し合ってみて下さい。


ありがとうございます。