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百年に一度と言われる大不況、ひとつは、サブプライム問題、リーマンショックからのものです。もう一つは、資源価格の不安定によるものです。

坂の上の雲は明治時代のことですが、今は平成、日本が注目する国は、当然米国、そして、中国、ロシア、インド、韓国などですが、資源価格が左右するロシアについては、常にウォッチが必要です。

石油資源でみると、埋蔵量は限られており、相場が超投機にならなくても、ある程度の高い水準になることは、自然の流れだと思います。

それでは、最近のロシアについて、

<資源価格>
石油価格が上がれば良くなるロシア経済だが、良くなったように見えるだけなのかもしれない。なぜならば、石油価格が再び下がれば、ロシア経済に支障がでる可能性が高いからである。

経済成長を左右するエネルギー資源の輸出に替わって経済発展を支えるメカニズムは今のところない。ロシア政府はイノベーション(技術革新)をベースとした経済発展を旗印に努力をしているものの、いまだに大きな成果がない。

<ロシア経済>

資源の国際価格によって一国の経済、そして国民生活が左右されるのは悲しいことだが、貴重な資源を保有するのは良いことには違いない。今年、石油価格の上昇とともにロシア経済も徐々に調子を取り戻しているからだ。夏までは明るい経済データの発表がまれだったが、秋以降は「底入れ」見通しが強まっている。

<予測>
悲観的な予測で有名な経済発展省のクレパチ次官はあるインタービューで、ロシア経済は2012年までに危機前のレベルに戻るだろうと、意外と楽観的なコメントを発表した。もっとも“鉱工業生産と投資の回復はやや遅れる可能性がある”とも

同次官らしくつけ加えたのである。

09の経済成長見通しがマイナス8.6%であることを考えると、必ずしも楽観的にはなれない。だが、経済発展省の見通しでは、10年は1.6%のプラス成長に転じ、11年には3.0%、そして12年には4.3%になるとのことである。

<消費、不動産ブーム>

ロシア経済の予測は、石油価格の動向と同じくらい難しい。けれども、再び資
源高の匂いがしてきた石油価格の上がり方を見る限り、向こう2~3年はロシア経済のプラス成長が十分可能であると思われる。

すると、08年にあっけなく終わった好景気に伴う消費ブームと不動産ブームが再来する可能性も否定できない。

少なくとも今そう思うロシア人が増えているのである。

<商社株の動向>

ロシアが資源の動向に左右されるなら、三菱商事、三井物産、などの大手商社株も同じ傾向があり、サハリン問題も含め、動向を注視することが、ロシアを見ることにもつながります。

<本マグロ>

ロシア、中国などもかなりのレベルで食するようになり、マグロ文化の日本だけが悪者だったが、様相が変化している。

<アメリカ・シェールガス>

アメリカの埋蔵が確認され、天然ガスはアメリカが一番、ロシアは2番となり、なんでも資源が枯渇してくると争いとなるが、EUも含めて、これは良い展開なのです。